これはお預かり品ではなく、私の時計です。高校に入学した時に買ってもらったものです。1977年ですので、今から48年前になりますね。その頃は腕時計といえばすでにクオーツが主流でしたが、私はなんとなく機械式の時計に憧れを持っていたのですね。
それでこのセイコー・シャリオ、手巻きの機械式時計です。値段は確か18,000円くらいだったかと。当時の感覚としては、安くはなかったです。高校、大学とずっと使い続けてました。リューズがすり減ってしまったので、確か一度交換してもらってます。
社会人になってからはあまり使わなくなってしまい、そのため革ベルトの傷みはもちろん、ケースも腐食が進んでしまった状態で長く放置していました。
長く勤めた会社も定年間近になり時計の修理をやってみたいと思うようになって、それでこの時計をまず最初に修理することにしたのです。ムーブメントのオーバーホールを行い、外装ではキズだらけの風防ガラスの交換、腐食したケースの再メッキを行いました。それからベルトも新品に。約40年の年月を経て、再び元の姿を取り戻すことができて、なんとも言えない気持ちになりました。
この時計が私の時計ライフの原点なんです。
これからもメンテナンスを続け、ずっとそばに置いておきたいと思います。
お預かり品 | ||
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メーカー | セイコー / SEIKO | |
時計 | シャリオ / Chariot | |
形式 | 2220-0430 | |
ムーブメント | セイコー 2220A / SEIKO 2220A | |
動力 | 手巻き / Hand winding | |
タイプ | 2針 カレンダー |
メンテナンス内容 | ||
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オーバーホール (簡易研磨含む) | ¥22,000- | |
部品交換:風防ガラス | ¥3,700- | |
金メッキ処理 | ¥11,000- | |
部品交換:ベルト | ¥4,200- | |
クリーニング(OHに含まれる) | ||
合計(税込) | ¥40,900- |