オーバーホール

フレデリック コンスタント クラシック カレ/ FREDERIQUE CONSTANT CLASSICS CARREE

お預かりした時計はフレデリック・コンスタント・クラシック・カレ、ベーシックな3針の自動巻です。状態は、約1時間/日に進むとの事でした。長らくメンテナンスをされていないという事で、特に裏フタの止めネジがサビて固着しており、4本中2本は外せない状態でした。折れてネジの残りがケースに留まってしまったため、ドリルで粉砕、除去し、ネジは4本とも交換しました。ただオリジナルのネジと同じものはありませんでしたので、ネジ頭の厚さが少し薄くなっています。またリューズと内部にもサビが発生しており、サビ取り処理を行いました。ケースについてはキズが多くついている状態でしたので、ケース全体のキズ取り、そして研磨仕上げを行いました。またガラス風防の接着も弱くなっていったため、取り外し再接着を行っています。裏ブタの刻印文字の塗装がハゲていましたので、こちらも残りを除去し、再度塗装を行いました。
内部について、ムーブメントはスイスETA社Cal. 2824-2で、非常に多くのスイス製機械式時計に使われている信頼性の高いムーブメントです。長らくオーバーホールされてなかった為、制度は大きく低下していましたが、分解、洗浄、注油、組立を行い、精度調整を行いました。
フレデリック・コンスタントはオランダ出身のピーター・スタースと妻アレッタが若いビジネスパーソンだった30歳の頃、ジュネーブの旅先で目にしたスイス製機械式時計の素晴らしさに感銘を受け、その魅力をより多くの人に届けたいという思いから、スイス、ジュネーブの郊外、トアネに1988年、フレデリック・コンスタントを創業しました。創業からわずか16年後の2004年にはムーブメントの開発組み立てを自社で行う数少ないマニュファクチュールに、そして2006年には自社工場を設立しました。今回の時計は、自社ムーブメントではなく、ETA社のムーブメントを搭載した初期のモデルです。
今回フルオーバーホール、ケースの研磨仕上げを行いましたので、外観も含めて良いコンディションに戻っています。裏ブタネジ固着で非常に手間がかかったのですが、今後は1度/年ほどのクリーニングをされる事をお勧めします。
また何か不具合があるようでしたら、何なりとご連絡ください。
ありがとうございました。

お預かり品
メーカー/ Maker フレデリック コンスタント/ FREDERIQUE CONSTANT
時計/ Watch Name

 クラシック カレ/ CLASSICS CARREE

形式/ Model FC 303/310/315X4C4/5/6
ムーブメント/ Movement エタ 2824-2/ ETA 2824-2
動力/ Power自動巻 / Automatic
タイプ/ Type3針  / 3 Hands
メンテナンス内容
オーバーホール / Overhaul¥27,500-
ネジ折れ除去、修理(2本)/ Remove broken 2 screws and repair¥4,400-
サビ取り / Rust removal¥1,100

部品:ネジ4本/ Parts: Screws  (4)

¥440
ケース研磨磨きあげ/ Polish case¥8,800
合計(税込)¥42,240-

 

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