部品交換

カシオ バイオグラフ / CASIO BIO GRAPH

今回お預かりした時計は、カシオ バイオグラフ (CASIO BIO GRAPH) 946 BH-200でした。1980年代前半のカシオを代表する“実験的デジタルウォッチ”です。単なる時計ではなく、「人の状態を数値化・可視化する」という当時としては非常に先進的な思想を持ったモデルでした。ご存知かと思いますが、この時計最大の特徴は、文字盤上部に表示される バイオリズム(Biorhythm)表示 です。
バイオリズム理論:人間には以下の3つの周期があるという、20世紀初頭に提唱された考え方です。
種類              周期    表示色
身体(Physical)         23日  赤
感情(Emotional / Sensitivity)  28日  青
知性(Intellectual)        33日  緑
このBGH-200では生年月日を入力すると、今日がそれぞれの周期のどの位置にあるかをグラフで視覚的に表示します。当時としてはかなり衝撃的な機能でした。
1980年代初頭のカシオは、電卓メーカーとしての技術力、液晶表示技術の進化、「腕時計=情報端末」という思想を背景に、データバンク/ テレビウォッチ/ カリキュレーターウォッチ/ バイオグラフといった、他社がやらない時計を次々に世に出していました。
BGH-200はその中でも「人間そのものをテーマにした時計」という点で、非常に象徴的な存在です。後年のスマートウォッチ思想を40年以上前に、LCDだけで実現しようとしたカシオの野心作と言えます。
BGH-200は「時計+演算機」というより、演算機に時計機能を載せたLCDモジュールです。最大の特徴は専用LCDで、波形グラフ用に専用設計された固定セグメントです。後年のドットマトリクスではないため、LCD破損=事実上修理不可となります。
今回の時計は1980年代に青山時計店さんで購入されたとのこと。私も大変お世話になっていた青山さんで買われたものということで、何か縁を感じます。
状態としては電気切れによる不動で、幸い電池交換で稼働いたしました。ただ、ケースはメッキ部分にサビが多く発生しており、4つあるプッシュボタンもサビとパッキンの劣化によって、動きが大変悪くなっていました。ケース、プッシュボタンは分解、クリーニング、そしてできる限りサビを除去し、パッキンも交換をいたしました。その結果、ボタン操作は大変スムーズになりました。
またプラスチック風防もキズが多くついていましたので、キズ取り研磨を行いました。
防水機能については日常生活防水=3気圧防水の機能を維持していませんので、今後の使用にはご注意お願いします。
またケース表面のメッキもかなり劣化していますので、これも合わせてご注意ください。
かなりレアなオールドカシオのメンテナンスをお手伝いできて良かったです。
また何か不具合等ありましたらご連絡ください。
ありがとうございました。

お預かり品
メーカー/ Maker カシオ/ CASIO
時計/ Watch Name

 バイオグラフ/ BIO GRAPH

形式/ Model 946 BH-200
ムーブメント/ Movement カシオ 946/ CASIO 946
動力/ Power

 クオーツ/ Quartz

タイプ/ Type デジタル / Digital
メンテナンス内容
電池交換/ Battery replace¥1,650-
クリーニング、サビ取り/ Cleaning, Rust removal¥3,300-
風防キズ取り研磨/ Windshield polish¥3,300-
部品交換:裏ブタパッキン/ Parts: Back case packing¥300-
部品交換:プッシュボタンパッキン/ Parts: Push button packing¥1,000-
合計(税込)¥9,550-

 

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