今回お預かりした時計は、セイコークオーツ、型番号1421-5070でした。1980年ごろ流行ったスクエア型のドレスウオッチですね。1982年か3年に購入をされたものとのこと。ちょうど東京の大学にいらっしゃる頃ですね。シリアルナンバー08002より、この時計は1980年8月に製造されたものと分かります。シンプルながら、SEIKOの精度と信頼性の高い時計で、その後もずっと大切に使われてきたのですね。
お預かりした状態は、2秒運針となっていて、これは電池の電圧が減ってそろそろ無くなるサインです。BLD(Battery Low Display)機能と呼ばれています。電池交換とクリーニングでお預かりしましたが、ムーブメントを確認すると、ローターや歯車のホゾ(軸)の油が枯渇、また消費電流も2.85μAとかなり高い数値(通常このムーブメントであれば0.8μA以下)となっていたため、オーバーホールをご提案しました。
帰国のタイミングがあるため、分解、洗浄、注油、組立のオーバーホールを急いで行いました。ホゾの油が固着していたため、負荷となって消費電流が高かったと推測されますが、OH後は0.86μAと、適正値に近いところまで下がりました。0.8μA以下が理想ですが、40年たっていることを考えると仕方がないかと思います。消費電流は電池寿命に大きく関係してきます。電池交換のみで高い消費電流のままであれば、電池の寿命はかなり短かったのではと思います。
またこのムーブメントは時間の進み遅れを調整するトリマーコンデンサーが付いたものでした。これは古いクオーツムーブメントにはよく付いていたのですが、最近のムーブメントには付いていません。このトリマーコンデンサーを調整して、歩度を+0.86秒/日から+0.25秒/日に詰めておきました。
風防ガラスは、40年の形跡として多くのキズが入っています。交換することも可能ですので、今後もしお時間があればご検討ください。綺麗なガラスになれば、また時計の表情も変わりますよ。
日本に戻られる機会もそう多くはないかと思いますが、また何かあれば何なりとご相談ください。
ありがとうございました。
| お預かり品 | ||
|---|---|---|
| メーカー/ Maker | セイコー/ SEIKO | |
| 時計/ Watch Name |
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| 形式/ Model | 1421-0507 | |
| ムーブメント/ Movement | セイコー 1421A/ SEIKO 1421 | |
| 動力/ Power | クオーツ/ Quartz | |
| タイプ/ Type | 3針 / 3 Hands | |
| メンテナンス内容 | ||
|---|---|---|
| オーバーホール/ Overhaul | ¥16,500- | |
| 電池交換 (OH含む)/ Replaced battery (Incl. OH) | ||
| 部品交換:裏ブタパッキン(OH含む)/ Parts: Back case packing (Incl. OH) | ||
| クリーニング(OH含む)/ Cleaning (Incl. OH) | ||
| 合計(税込) | ¥16,500- | |





























